訪問看護の利用方法

訪問看護は、病気や障がいを持つ方が自宅で安心して療養生活を送るためのサービスです。​今回は、訪問看護の対象者、相談先、訪問回数と時間、そして訪問看護師についてご紹介します。

訪問看護を受けられる方

訪問看護は、年齢を問わず、医療的ケアや日常生活のサポートが必要な方が利用できます。​具体的には、以下のような方々が対象となります:​

  • 高齢者:​加齢に伴う体力の低下や慢性疾患を抱える方。​
  • 障がいをお持ちの方:​身体的・精神的な障がいにより、日常生活に支援が必要な方。​
  • 退院後の療養が必要な方:​手術や治療後、自宅でのケアが必要な方。​
  • 終末期の方:​自宅での看取りを希望される方。​

訪問看護の利用には、主治医の指示書が必要です。​まずは、主治医やケアマネージャーにご相談ください。

相談先

訪問看護の利用を検討する際は、以下の窓口に相談することができます:​

  • 主治医:​訪問看護の必要性を判断し、指示書を発行します。​
  • ケアマネージャー:​介護サービス全般の計画を立て、適切なサービスを紹介します。​
  • 地域包括支援センター:​高齢者やその家族の相談窓口として、各種サービスの情報提供を行います。​
  • 訪問看護ステーション:​直接相談することで、サービス内容や利用手続きについて詳しく説明してもらえます。​

これらの窓口を活用し、ご自身やご家族の状況に合ったサービスを選択してください。

訪問回数と時間

訪問看護の利用回数や時間は、利用する保険の種類や個々の状況によって異なります。

  • 医療保険の場合:​原則として、週3回までの訪問が可能で、1回の訪問時間は30分から90分です。ただし、特別な指示がある場合や特定の疾患の場合は、回数や時間が増えることがあります。
  • 介護保険の場合:​利用回数に制限はありませんが、要介護度に応じた支給限度額が設定されています。1回の訪問時間は、20分未満、30分未満、30分以上60分未満、60分以上90分未満の4つの区分があり、必要に応じて選択できます。

具体的な訪問回数や時間については、担当のケアマネージャーや訪問看護ステーションと相談し、最適なプランを立てましょう。​

訪問看護師について

訪問看護師は、医療的なケアだけでなく、日常生活のサポートや精神的な支援も行います。​具体的なサービス内容は以下の通りです:​

  • 健康状態の観察:​バイタルサインのチェックや症状の観察を行います。​
  • 医療処置:​点滴やカテーテルの管理、褥瘡(床ずれ)の処置などを行います。​
  • リハビリテーション:​基本的な運動や日常生活動作の訓練をサポートします。​
  • 療養生活の相談:​食事や排泄、睡眠など、日常生活に関するアドバイスを提供します。​

訪問看護師は、利用者とその家族が安心して在宅生活を送れるよう、総合的なサポートを提供します。​困ったことや不安なことがあれば、遠慮なく相談してください。 ​

まとめ

訪問看護は、自宅での療養生活を支える重要なサービスです。​対象者や利用方法、相談先などを理解し、適切に活用することで、より良い在宅生活を送ることができます。​まずは、主治医やケアマネージャーに相談し、ご自身やご家族に合ったプランを立てていきましょう。​


参考URL:訪問看護の利用方法